(3)C測線

大局的な反射波の現れ方、速度値の分布とも、A、B測線と同様な特徴を示す。

縦/横比を2:1でプロットした断面図から明瞭ににわかるように、本測線の探査結果は、地表で推定される断層位置直下深部に断層が存在する可能性を示している。つまり、浅部から深部まで、距離程900m付近を中心に幅700m程度の範囲で変位の累積性を持った堆積層の撓曲が認められるからである。今後、ボーリング試料等により各反射波と地層との対比ができれば、断層の概略の平均変位速度を求めることができる。