(2)B測線

B測線も大局的な反射波の現れ方は、A測線と同様な特徴を示す。速度値も大局的には、A測線同様、深度方向には、浅部から深部にかけて1500m/s〜1900m/sに徐々に増加する傾向を示す。

縦/横比を2:1でプロットした断面図(図3−2−12)を見ると、距離900mと1400m地点直下に反射波の異常が認められる。断面中に細実線でその位置を示したが、900m地点では、深度500m以深の反射波に、右(東)上がりのパターンが見られ、深部ほどその変位が大きくなる傾向が見られる。1400m地点では、浅部の反射波に右(東)下がりの傾向が見られ、深部には不連続が認められる。この測線位置では、距離程1400m付近に地表の断層位置が推定されているが、これらが断層運動に起因した堆積層の変形を示している可能性があると推定される。