(1)深作地区における台地面および東京軽石層の分布高度差

図2−2−1でみられるように、深作付近の台地の標高は、見沼代用水東縁を境界として、西側の台地で高く、東側の綾瀬川の沖積低地につき出した台地で低い。その台地面の高度差は4〜6m程度である。

台地の表層には立川・武蔵野ローム層を主とする関東ローム層が分布しているが、このローム層とその下位層との層位学的特徴から、上記の台地の高度差を生じた原因を推定している。すなわち、ハンドオーガーボーリングと露頭の観察で検討した結果を図2−2−4に示し、鍵層となる東京軽石層が調査地点1および2と調査地点3と4とでは約6mの高度差が生じており、この高度差は見沼代用水の両側の地盤が変位したためと判断している。