2−1−3 坂本ほか(1987)および関東農政局(1993)の見解

坂本ほか(1987)および関東農政局(1993)は、堀口(1974、1980)の下末吉面および堀口(1986)の武蔵野段丘T面を下末吉面に、堀口(1974、1980)の武蔵野面および堀口(1986)の武蔵野段丘U面を小原台面に区分した。

坂本ほか(1987)は、桶川・鴻巣付近の大宮台地北西部と川口市安行付近の大宮台地南東部(安行台地)を下末吉面に対比し、その両地域に挟まれた大宮台地全体に広がる一段低い面を小原台面に区分したが、その区分の根拠は明示されていない。

関東農政局(1993)も坂本ほか(1987)と同様の区分をしており、下末吉面には下末吉ローム層〜立川ローム層が分布し、小原台面には下末吉ローム層最上部〜立川ローム層が分布していると記載している。

なお、垣見(1982)は、大宮台地全体を一括して中位段丘に区分しているが、その根拠については明記されていない。