2−8−2 <坂本断層>

坂本断層についても海成粘土層の比高と堆積年代についての相関図を作成し、活動性について考察を試みた(図2−20)。用いたデータは、No.2孔と大阪層群最下部団体研究グループ(1992)である。

2.7.2でも示した通り、この地域においては坂本断層上盤と下盤のMa4〜Ma7層の比高は約50mであるが、活動の累積性は認められない。また、図2−20から平均上下変位速度を求めると0.071m/千年となり、C級の断層である。ただし、本地域は坂本断層の南端部にあたるため、活動性が低かったと考えられており、これは今回得られた計算値とも矛盾しない。