2−7−1 ボーリングコアの層序

No.1孔で確認された火山灰をもとにMa番号を決定し、下位よりA:大阪層群上部(Ma3〜Ma7)、B:大阪層群上部(Ma8〜Ma10)、C:段丘層の3層に区分した。No.2孔ではアズキ火山灰を含むMa3層から上方にMa番号を決定し、No.1孔都同様にA〜C層の区分を行った。No.2孔ではA層の上位に直接C層が不整合の関係で堆積している。B層は削剥されたかもしくは、それらが堆積する環境になかったことが原因で欠落しているものと考えられる。

全般的に下盤側のNo.1孔の層厚は厚く、特に段丘堆積物(C層)や海成粘土層間の粗粒層はNo.2孔よりも厚く堆積している。これはNo.1孔の調査位置が久米田池断層の下盤側であり、低地側であるため、堆積物の供給量が多かったと考えられ、地質学的に矛盾しない。

また、ボーリングコアの地層境界に傾斜は認められず、撓曲部でのボーリングではない。これは、反射断面において、ボーリング調査地点では水平な連続した堆積構造であることからもいえる。ボーリング総合柱状図を図2−13図2−14に示す。