(2)<年代測定>

尾生地区では合計16個の試料について14C年代測定を行った。先行―ボーリングの試料の採取深度を以下に、トレンチ調査での試料採取位置を図4−6に、年代測定結果を表4−6に示す。

(先行ボーリング)

No.1孔:深度 3.35m

No.1孔:深度 7.1m

No.1孔:深度 8.3m

No.2孔:深度 5.35m

No.2孔:深度 6.65m

No.4孔:深度 3.10m

No.4孔:深度 4.70m

今回の年代測定には大きく2つの目的があった。1)沖積層の年代測定を求め、断層運動について考察を行なう。2)沖積層の下限を決定する。本調査地域では、大阪層群はMa3近くのかなり古い地層が直接沖積層に覆われている可能性が高いことがこれまでの調査でわかっていた。そのため、沖積層下面とおもわれる部分を挟んで年代測定試料を採取・測定を行ない、年代測定限界を超えた値を示した部分は大阪層群と考えられる。