(4)No.4ボーリングの地層区分と層相

@d層 (深度 0.00m〜2.13m)

d層は、耕作土である。ここでは主として、オリーブ黄〜褐色を呈する粗粒砂混じりシルトと小礫混じり細粒砂よりなる。この層に含まれる礫は、径5mm程度の亜角礫よりなり、礫種はチャートが多く見られる。深度0.00m〜0.19m間は、草根が混入し、オリーブ褐色を呈する砂混じりシルト層よりなる。

深度0.19m〜2.13m間は、オリーブ黄〜褐色のマーブリングを呈する小礫混じり細粒砂と、シルト及び粘土層よりなる。この層に含まれる礫は、径5mmの亜角礫よりなり、礫種はチャートが多く見られる。深度0.78m〜1.12m間は、オリーブ黄〜褐色を呈する粘土層で、水分が多く脆弱で固結度は著しく低い。

Ac層 (深度 2.13m〜6.12m)

c層は、沖積層に相当する層である。ここでは主として、黄褐〜オリーブ灰色を呈する細粒砂層よりなる。深度5.13m〜6.12m間は、灰色を呈する小礫混じり砂層よりなる。この層に含まれる礫は、径10mm〜20mmの亜角〜亜円礫よりなり、礫種はチャートが多く見られる。

Bb層 (深度 6.30m〜22.00m)

b層は、大阪層群海成粘土層に相当する層である。ここでは主として、暗緑灰から暗オリーブ灰色を呈する粘土層よりなる。この層は全体的に緻密であり、固結度は高い。この粘土層に長径数mmの炭化物が混入している。深度6.12m〜7.40m間は、粘土層中にオリーブ灰色を呈する径数10mmの硫黄粒が見られる。深度10.17m〜11.10m間は、暗オリーブ灰色を呈する中〜粗粒砂層よりなる。この層に径数10mmの炭化物が混入しており、多孔質であり脆弱で、固結度は低い。深度19.81m〜19.83m間は、明オリーブ灰色を呈する火山灰層よりなり、約5°傾斜している。この層は、多孔質であり、固結度は高い。

Ca層 (深度 22.00m〜23.00m)

a層は、大阪層群に相当する層である。ここでは主として、オリーブ灰色を呈する砂礫層よりなる。この層に含まれる礫は、径5mm〜10mmの亜円礫である。この層は全体的に多孔質であり、脆弱で固結度は著しく低い。