(3)No.3ボーリングの地層区分と層相

@d層 (深度 0.00m〜2.55m)

d層は、耕作土である。ここでは主として、オリーブ黄から褐色とオリーブ灰色を呈する小礫混じり細粒砂とシルト層よりなる。この層に含まれる礫は、径3mm〜8mmの亜円〜亜角礫よりなり、礫種はチャートである。深度0.00m〜0.05m間は、灰褐色を呈する草根の混入した砂混じりシルト層よりなる。

深度0.05m〜1.00m間は、オリーブ黄〜褐色を呈する粘土混じりシルト〜細粒砂層よりなる。この層には炭化物が混入し、多孔質であり、固結度は高い。

深度1.00m〜2.55m間は、褐色〜オリーブ灰色を呈する小礫混じり細粒砂層とシルト層よりなる。

Ac層 (深度 2.55m〜6.30m)

c層は、沖積層に相当する層である。ここでは主として、褐〜オリーブ灰色を呈する細粒砂層よりなる。深度5.40m〜5.90m間は、オリーブ灰色を呈する粗粒砂混じり礫層である。この層に含まれる礫は、径は3mm〜10mmの亜角〜亜円礫よりなり、礫種はチャートが多く見られる。この層は水分が多く多孔質であり、脆弱で固結度は著しく低い。深度5.90m〜6.30m間は、オリーブ灰色を呈する小礫混じり中粒砂層よりなる。この層は、多孔質であり、固結度はやや低い。

Bb層 (深度 6.30m〜23.00m)

b層は、大阪層群に相当する層である。ここでは主として、オリーブ灰色を呈する海成粘土層よりなり、一部に砂層が挟まれる。この層は緻密で固結度はやや高い。またこの層には、全体に長径数mmの炭化物が混入している。深度11.85m〜12.50m間は、オリーブ灰色を呈する粗〜中粒砂層よりなる。この層は、分級しており、多孔質であり、脆弱で固結度は著しく低い。深度20.65m〜21.06m間は、明オリーブ灰色を呈する火山灰層よりなり約10°傾斜している。この層は、多孔質であり、固結度は高い。