(1)No.1ボーリングの地層区分と層相

@d層 (深度 0.00m〜1.67m)

d層は、耕作土である。ここでは主として、暗オリーブ灰〜暗褐色を呈する細粒砂混じりシルト層よりなる。

深度0.00m〜0.08m間は、暗オリーブ灰色を呈する草根の混じる砂混じりシルト層よりなる。深度0.08m〜0.90m間は、褐〜黄褐色を呈する厚さ10mmの細〜粗粒砂層が複数狭まれる細粒砂混じりシルト層よりなる。深度0.90m〜1.67m間は、暗褐色を呈する淘汰良好の細粒砂〜シルト層よりなる。

Ac層 (深度 1.67m〜8.34m)

c層は、沖積層に相当する層である。ここでは主として、暗オリーブ灰〜暗緑灰色を呈する砂と砂礫の互層よりなり、水分が多く固結度は著しく低い。この層に含まれる礫は、径10mm〜30mm程度の亜角〜亜円礫からなり、礫種はチャート・花崗岩類・砂岩・泥岩である。深度6.25m〜7.00m間は、暗オリーブ灰色を呈する礫混じり粘土〜細粒砂よりなる。この層は、水分が多く脆弱で固結度は著しく低い。深度8.19m〜8.34m間は、主として径5mmの亜円礫よりなり基底礫層と考えられる。

Bb層 (深度 8.34m〜20.00m)

b層は、大阪層群に相当する層である。ここでは主として、暗オリーブ灰〜暗緑灰色を呈する海成粘土〜シルト層よりなる。この層の固結度は、一部を除き全体的に高い。深度12.00m〜12.15m間は、粘土層中の水分が多く脆弱で、固結度は著しく低い。深度12.15m〜12.57m間と、深度13.65m〜13.70m間は、オリーブ黒色の中粒砂層よりなる。これらの層は、多孔質であり、固結度が低い。深度13.65m〜13.70m間は、オリーブ灰色を呈する粘土が混じり中粒砂層よりなる。この層は、水分を含み脆弱で固結度は低い。深度18.80m付近に厚さ2mm程度の約8°に傾斜している火山灰層がみられる。