4−3 ボーリング調査の目的および方法

既存地質図(図4−2)による推定断層位置を挟んで、天竺川河床において,No.2〜No.5の4本の群列ボーリングを実施した。それぞれのボーリングの目的は次の通りである。

No.2…No.3ボーリングコアとの層序対比により断層下盤側の地質構造を把握する。

No.3…推定断層下盤側直近のボーリング。地質年代決定のための試料を採取する。

No.4…推定断層上盤側直近のボーリング。地質年代決定のための試料を採取する。

No.5…No.3ボーリングコアとの層序対比により断層上盤側の地質構造を把握する。

ボーリング方法は、ロータリー式ボーリングマシンによるオールコアボーリング(コアチューブ外径86mm)とした。土質によりシングルコアチューブとダブルコアチューブを使い分け、コア採取率の向上に努めた。また掘削中の孔壁は5インチケーシンパイプ(外径139.8mm)を挿入して保護した。ボーリングの仮設は図4−5のようである。掘削後のボーリング孔はモルタルを注入して復旧した。