2−5 調査結果

写真判読の結果、北部・南部共に比較的明瞭なリニアメントが存在することが分かった。また、段丘の区分も行なった。北部地域は大阪層群がほぼ全域に分布しており、沖積層の分布する地域が非常に少ない。

北部および南部の地表踏査では、宅地造成に伴い自然地形が消滅しており、地形面や露頭を現地で確認することは難しい。そのため地図を用いた地形断面を作成し(図2−2図2−3−1図2−3−2)崖地形の確認を行なった。坂本断層のリニアメントはその中でも比較的明瞭であり、北東南西に延びる崖地形が確認できた。さらに、この南西側の久米田池東縁を坂本断層と同様の走向で延びるリニアメントが存在することが分かった。これは、国土地理院発行の都市圏活断層図にも明記されている。

以上の空中写真の判読と現地調査から、断層通過位置を判定し、地形面断面・地形区分およひ活断層詳細図を作成した(巻末付図1〜9)。