2−6−1 探査結果

以上のデ−タ処理を行った後,それぞれの測線について以下の断面を作成した.

  @ 重合後時間断面図(図2−6−1−1図2−6−1−2図2−6−1−3図2−6−1−4

   この断面は重合処理のみ行ったもので,タイムバリアント・フィルタ−なども掛けていないものである.

  A マイグレ−ション処理後時間断面図(図2−6−2−1図2−6−2−2図2−6−2−3図2−6−2−4

   タイムバリアント・フィルタ−処理,マイグレ−ション,振幅補償などを行った後の時間断面である.

  B 深度断面図(図2−6−3−1図2−6−3−2図2−6−3−3図2−6−3−4

   Aの時間断面を深度変換したものである.深度変換には図18に示す速度分布を使用した.

  C 相対振幅強度表示深度断面図(図2−6−4−1図2−6−4−2図2−6−4−3

   相対振幅強度表示とは,深度断面の振幅をその大きさに応じた色で表示したものである.通常の表示では,大きい振幅は隣のトレ−スの上に描かれるため細部が不明瞭となるが,この表示では細部が明瞭となり,また負の振幅も情報として得られる. 

  D 相対振幅強度+零位相表示深度断面図(図2−6−5−1図2−6−5−2図2−6−5−3

    位相デ−タとは,各トレ−スを複素変換したのち,振幅情報を無視し位相情報のみを取り出したものである.この位相デ−タのうち零位相に近い部分を黒線で示し,上記の相対振幅強度と併せて表示したものがこの図である.成層構造をなさない場所では,位相が乱れるため破砕部の把握に役立つものと思われる.また,振幅が相対的に小さい場所の情報も得られる.