4−1−2 現地測定

図4−1−4図4−1−5図4−1−6に示す各調査地に1mの電極間隔による測線を設定した。測定方法は4極法を適用した。この手法では2極の電流電極に通電した結果生じる人工電位の電位差を、電位電極として選択した2極を使って測定する。このように測線上の計4極を用いて、あらかじめ決めておいた電極の組み合わせを順次選択して測定する。今回はダイポール・ダイポール法による比抵抗2次元探査を実施した。図4−1−3に測定概念図を示す。

実際の測定では、まず、あらかじめ設定した測定点の位置に電極を地盤中打ち込む。測定中は自動的に電極を切り換えるので、すべての電極を打設し各電極から測定器までそれぞれの電線を敷設した。電極設置および電線敷設終了後、テスターを用いて各電極の接地抵抗を測定し、電極が完全に地面に接地されているか確認した。接地抵抗の高い電極については再度の電極の打設あるいは食塩水の投入により接地状況を改善した。

図4−1−7の測定模式図に示すような電極配置で電流電極C1、C2極を選び、地山中に電流を流しながら、電位電極P1、P2極間の電位差を測定する。一定の電極間隔で水平方向に移動しながら測定するとともに、深度方向には電極間隔を広げて測定

する。測定計画によって決められた電極間隔までの電極での測定が全て終れば測定は終了する。地盤中に流すことの出来た電流は概ね100mA程度であった。表4−1−2に比抵抗探査に使用した機器一覧を示す。