2−1−3 杵築沖断層

杵築沖断層は中央断層の北側近傍に位置し、比較的長い連続性が確認されている。過去の音波探査記録によれば、鬼界−アカホヤ火山灰以降の活動度はA級(平均変位速度:1m/千年以上)相当とみられる。しかし、この断層についての調査は、これまで音波探査による概略分布調査が行われているに過ぎず、断層の活動性については全く評価が行われていないのが現状である。よって、今年度の調査においては、ピストンコアリングによる試料採取を行い断層の活動履歴を復元、活動性を評価すると共に中央断層、大在沖断層との関連を検討することを目的とする。