1−5−1  海上音波探査

試料採取の対象とした断層の正確な位置を把握することを目的として実施した。探査測線は、亀川沖西断層、豊岡沖断層、杵築沖断層を対象として各々5km程度(総延長15km)を設定し、ソノプローブ探査を実施した。

 探査結果からは非常に明瞭に断層の位置を捉えることができた。次項で述べているピストンコアリングの実施位置はこの探査結果を元に決定したものである。堆積物の反射面は、アカホヤ層、YF−1層、スコリア層等の火山性噴出物層を中心に明瞭なものが数多く認識され、断層周辺では断層活動に起因するものと考えられる反射面の変形が認められた。