4−4 まとめ

今回の調査により調査地域内の活断層について、活動度・最新活動時期等の概略の評価ができた。今回の調査結果に基づくと、活動度が比較的高い、もしくは最新活動時期がかなり新しい〔K−Ah火山灰(6,300年BP)以前〕と判断される活断層は、陸域では唐木山断層以南である。特に、別府北断層系とその南側の断層群と、由布院・堀田・朝見川の断層系の活動度が高い。また、朝見川断層の東方延長は、高崎山沖の海域を経て、大分市内まで延びている可能性が高い。

海域部の活断層は、多くがK−Ah火山灰以後以降に活動しているが、特に別府湾中央断層系が連続性がよく、活動度も高い。陸域の活断層との関係では大野川河口東方の活断層も重要である。