(2)その他の断層

表6−2−1参照)

涌蓋山北東方断層のうち、南落ちの石原断層も、上記の挾間断層と対になっている性格からみて、同様の活動履歴を有するものと推定される。また、中岳断層も涌蓋山北東方断層と同様に火山麓扇状地に変位を与えていることからみて、同程度の活動性であると推定される。

地蔵原断層は、飯田火砕流堆積物を堰き止め、かつ、それを変位させている。地形的に見た変位が他に比べて大きいことからみて、涌蓋山北東方断層と同程度かそれ以上の活動性を示すと考えられる。

このように、当地域の断層は、全体に他の地域に比べて活動性が高いと推定される。しかしながら、周辺の断層分布や変位の向きからみると、他の地域と一連の断層とは考えにくい。したがって、今回の詳細調査の対象から除外した

表6−2−1 地形的な断層評価一覧表 (地蔵原地域)