(3)被害分布

図4−1−7図4−1−8付図1参照)

この地震による被害は、死者はなかったものの、負傷者22人、全壊家屋58棟に達した。被害地域は大分県内の庄内町、湯布院町、九重町、直入町、野津原町の5町に及んび、震源域に最も近い庄内町内山地区ではほとんどの住家が全半壊した。

構造物では、やまなみハイウェーにおいて道路法面や盛土の崩壊が各所に発生し、山下池湖畔のホテルでは、玄関付近などの建物の1階部分がつぶれた。

地表踏査の折に現地で聞き込みを行なったところでは、この地震による家屋の揺れや破損は、地元住民には現在も生々しく記憶されているようである。