(1)調査地点の選定

@扇山断層 今回の調査で実施した露頭剥ぎによって、大分県中部地震で地表に変状が生じたことが確認された扇山地区を横断する可能性があり、かつ、地溝南縁に近く、活動性が高いと推定される断層である(詳しい評価は、後述)。

この断層でトレンチ調査を行なうことにより、大分県中部地震と活断層の関係について解明が進むと考えられた。

A一手野―万年山断層 万年山地溝北縁の断層。今回の調査結果からみて、万年山地域で最も変位が大きく、活動性も高いと推定され、この地域を代表する断層と考えられた(詳しい評価は後述)。この断層の活動性を解明できれば、万年山地域の断層をおおむね評価できると考えられた。