3−3−6 ボーリング結果(松原地区)

ボーリング地点は、浅部反射法探査によって、断層が地表付近まで切りあがってくると推定された位置(距離程150m付近)を挟んで、断層の最新活動時期を把握するために実施した。図3−3−6−1図3−3−6−2にボーリング地点を示す。

ボーリング調査に先行して、学術研究(千田委員長による)として、深度3〜4m付近までのジオスライサー調査が実施されたが、断層の最新活動についての情報を得ることはできなかった。ボーリング調査は、その補完として、深度10m付近までの地質分布と構造を検討するために実施したものである。

調査結果は、巻末資料に詳細柱状図とコア写真として示した。ジオスライサー調査結果と合わせて作成した地質断面図を図3−3−6−3図3−3−6−4に示す。調査範囲では、確認できた範囲の地層は、ほぼ水平に分布しており、明確に断層運動によると考えられる地層の変形や分布の異常は確認できなかった。