〇反射面の特徴

全域にわたって深度６０ｍ以浅に明瞭な反射面が多数認められる。距離程１９０〜３４０ｍ間では、２６０ｍ付近を中心にして上へ盛り上がる形態を示す。距離程１５０〜２１０ｍ付近では、反射面の北への傾斜がやや急になり、北側の反射件がほぼ水平な部分との間で反射面が不連続になっている。この部分は、乙津川測線で道路測線の距離程２５０〜２８０ｍ付近にみられる反射面の不連続の延長部にあたると推定される。

Ｓ波速度は、深度３０〜３５ｍ付近の明瞭な反射面を境にして異なっており、この面の下位では、２３０ｍ／ｓ以上である。

〇推定される地質分布と地質構造

中深部探査と同様の形態の断層が、距離程１５０〜２１０ｍ付近に推定される。

周辺のボーリング資料からみて、Ｋ−Ａｈ火山灰層に相当すると推定される反射面は、断層の南側で深度２２〜２８ｍに、北側で深度３１〜３６ｍ付近のものである。断層による変位は、５ｍ程度と推定される。