2−3 断層の活動性

大分市内の群列ボーリング調査結果では、上記のように、K−Ah火山灰の北落ち上下方向変位量は約10mであり、同方向の平均変位速度を求めると、1.6m/千年となる。この結果より、この断層は活動度A級の活断層と評価される。

海域部の音波探査では、K−Ah火山灰層に相当する反射面は見出されているが、断層による変位は確認されていない。また、陸域の反射法探査では、今回実施した方法では地下浅部の分解能が小さいため、K−Ah火山灰層は確認されていない。このため、これらの調査の範囲では、活動性は評価できない。