2−2−2 ピストンコアリングによる海底試料採取と分析

ピストンコアリングによる海底試料採取と分析

大在沖断層群を調査対象として実施する。ソノプローブ音波探査によって存在が確認されている「大在沖活断層群」は、別府湾内の活断層としては連続性・変位量ともに小規模な活断層群である。しかしながら、沿岸に至近距離で存在すること、別府湾南岸に想定される活断層の共役断層群である可能性が高いことから、調査対象としては重要である。この断層群の過去数千年間の活動履歴を明らかにすることを目的として、堆積物試料の採取とその分析を行った。

試料の採取法としてはピストンコアリングを採用した。ピストンコアリングによる試料採取は、別府湾で実施されている既往の調査・研究においても多くの実績を上げており、多くの成果を残していることから、今回もこれを採用した。