1−5−1 シングルチャンネル音波探査

シングルチャンネル音波探査は、浅見川断層の海域部への延長を調査することを目的として、測線数24本(総延長約50km)で実施した。高崎山沖合いの広い範囲で音波散乱層がみられたため、明確な断層位置は捉えられなかったものの、沿岸の急崖から平坦な海底の境界部付近に反射面が大きく湾曲するものや不連続な形態を示すものがあり、断層の存在を推定することができる。

大分港西側海域で明瞭に認められた3条の断層については、南側2条が相対的に北側が沈降した形態を、北側の一条は相対的に南側が沈降した形態を呈している。いずれの断層も反射面のずれに累積性があり(下位の反射面ほど変位量が大きい)、周期的な活動を伴う活断層であると考えられる。