3−3 靜 補 正

静補正は、低速度の表層を第2層の速度で置き換え、震源点・受震点が見かけ上基準面に並ぶようにする処理である。この処理の目的は、

イ.表層の速度層厚は変化が激しいため、表層を通過する時間は震源・受震点により様々である。これをできるだけ一定にする。

ロ.下図に示すように、表層と第2層との速度差は一般に大きいため、解析上仮定している直線波線から外れる。これを補償する。

ハ.震源・受震点の標高差による影響を除去する。

等である。