6−2−4 芸術会館測線での地層対比によるイベント解析

ボーリング調査結果(図6−2−5)から、No.1−No.2孔間で、次の時期に増傾斜運動が生じたと推定される。

g−T : 上部砂層下限B以後、上部砂礫層下限Aより前。

g−U : K−Ah火山灰層下限C以後、上部砂層下限Bより前。

K−Ah火山灰層下限(年代は、補正年代で6,300年、暦年代で7,300年BP頃と推定される)より前と上部砂礫層下限(年代は、補正年代で5,200年、暦年代で6,000年BP頃と推定される)以後には、断層活動によるとみられる現象は認定できない。

現段階では、これ以上詳細な解析はできないが、K−Ah火山灰以後の総変位量、推定される増傾斜運動の時期は、府内城測線・大分川左岸測線とは、やや異なっている。