6−2−1 府内城測線でのボーリング調査、ジオスライサー調査結果

群列ボーリング調査と反射法探査によって、最新活動を示す断層の位置を特定し、ジオスライサー調査によって、最上部泥層の変形の有無を確認した。

その結果、断層付近の地質分布からみて、上部砂礫層は、断層による変位を受けている可能性が高いこと、最上部泥層は、No.8−No.10付近で下限の形態がやや凹凸であるが、全体的にみるとほぼフラットな分布を示しており、さらに、ジオスライサー調査の結果、断層を推定したNo.8−No.10孔付近では、この層の下限は変形していないことが確認できた。

これより、断層の最新活動時期は、最上部泥層の堆積時代(1,100年〜1,400年BP)より前と判断される。