4−2 大分川左岸測線

図4−2−1図4−2−2に平成11年度の反射法探査結果と合わせて調査地点位置を示す。

平成11年度に実施した大深度反射法探査によって、舞鶴橋西詰南方で北傾斜の断層が確認されたが、表層での断層の状況、沖積層の変位等についての情報は得られなかった。また、周辺の既往ボーリング資料からも具体的な断層活動のパラメーターは読みとれなかった。

また、既往ボーリング資料により、この測線付近の表層部には、大分川によってもたらされた粗粒砂〜砂礫が堆積しており、その層厚は、断層落ち側で8m近くに達し、この堆積物に含まれる年代決定が可能な材料としては、後背湿地に堆積した泥炭ないしシルト程度しかないと推定された。したがってこの測線では新しい時代の断層活動の評価は難しいと予想された。