1−1 調査の目的

本調査は、大分県内の主要起震断層である「別府−万年山断層帯」を構成する活断層の活動履歴、変位量等を明らかにし、地震に関する調査研究を推進するとともに、地震対策上の基礎資料を得ることを目的として本年度は、平成10年度から実施されてきた調査の最終年度にあたる。特に、今年度の調査では、大分市内に伏在する断層と海域の断層の活動性評価に重点をおいた。本報告書には、大分市内の伏在断層の調査結果と平成10年度以来の3ヶ年の調査結果をふまえた「別府―万年山断層帯」(東部地域)全体の断層評価をまとめた。詳細は、2章の調査方針で述べる。