3−2−6 調査を実施した断層の活動性評価

図3−9に今回の調査結果によってえられた東中央断層、西中央断層、亀川沖断層のイベント時期と既往調査結果にみる別府湾内の主要断層の活動時期を示す。今回の調査で得られたイベント時期は、既往の調査結果と比較しても概ね整合しているものとみられる(但し、東中央断層の最新より一つ前のイベント時期がやや古く出ている点と、亀川沖西断層の同イベントがやや新しく出ている点に相違がある)。

概括的に捉えた場合、別府湾内の主要な断層(東・西中央断層、亀川沖西断層、大在沖断層群等)は、概ね同時期に活動しているものとみられ、調査結果によれば

最新イベント:600〜800BP付近

最新より一つまえのイベント:2500BP付近(YF−1層降下時期付近)

と考えることが出来る。よって断層の活動間隔は1700〜1900年と考えた。また、2500BP以前については調査データが少ないものの、概ね1000−3000年程度の間隔で数回の活動が確認(亀川沖西断層他)でき、最近2回のイベントから導き出される時間と矛盾していない。

図3−9 別府湾主要断層 イベント時期一覧図