6−8−2 櫛形山脈断層帯と月岡断層帯の関連

@加治川断層の地震セグメントの長さが30q以上となり,南方にさらに延びる可能性があること,A櫛形山地西方断層の平均変位速度が加治川断層に比較し小さいこと,B月岡断層と加治川断層の平均変位速度が同程度であること,C月岡断層と加治川断層の最新活動時期が近いこと,D五十公野丘陵東縁に扇状地面を切る断層の存在が推定されることから,加治川断層と月岡断層帯が一つの活動セグメント(固有規模の地震に対応する断層区間)を構成している可能性が高い.この場合,断層の長さは最大約50qとなる.また,月岡断層帯と櫛形山脈断層帯がほぼ同時に動いたとすると,その時期は5,900yBP程度と推定される.