5−3 ボーリングコアの詳細観察

地層の傾斜が構造的なものか堆積性かを判断する資料を得るために断層近傍のボーリングコア(西から,Kz−4,Kz−6,Kz−13,Kz−12)の詳細観察を行った.地層および葉理の実傾斜角を図17に示す.地層の傾斜の概要は次のとおりである.Kz−4孔の地層の傾斜は,深度3.9m以浅はほぼ水平であり,深度3.9m以深は深度を増すほど急になり,5.5m付近で40゚以上になっている.この増傾斜の傾向は年代を含め,トレンチ北側壁面の状況とほぼ一致している.一方,Kz−6〜Kz−12は地層の傾斜が30゚以下になっている.

今回のボーリングコアの詳細観察の結果を踏まえ,トレンチ調査結果と群列ボーリング調査結果から推定した群列ボーリング測線の地質断面図を作成した.地質断面図を図18に示す.また,各孔の状況を以下に示す.

・各ボーリング孔の状況

[Kz−4孔]

W層上部(深度3.9m)以浅はほぼ水平である.W層上部からX層にかけては深度を増すほど傾斜が急になり,5.5m付近で40゚以上になっている.傾斜はW層下部が30゚程度,X層が30〜50゚である.X層のうちXa層の傾斜は38゚である.

[Kz−6]

地層の傾斜は,U層がほぼ水平で,W層中部が約20゚,X層が約30゚,X'層が約15゚となっている.

[Kz−13]

W層やX層の一部に,傾斜が20゚程度である部分があるが,全体的には傾斜は10゚程度である.

[Kz−12]

地層の傾斜は,U層が10゚以下,W層下部〜X層が10〜20゚程度である.