5−2−2 トレンチの形状

トレンチは図14に示すように,休耕田の北東部で掘削した.トレンチは壁面の安定を保つため原則として勾配を1:1(傾斜角45゚)にし,法高2〜3m毎に幅1〜2mの小段を設けた.また,断層構造を把握するために,北東側を掘り込んだので変則的な3段掘りとなった.トレンチの壁面は北東壁面と南西壁面が推定される断層の走向にほぼ直交するが,便宜上それぞれの壁面を北側壁面と南側壁面と呼ぶ.トレンチの深度は,北側壁面のN6以西が5.3〜5.4mで,N6以東は断層構造の確認のため5.9mまで掘り下げた.また,Kz−4孔との関係を把握するために,北側壁面のN7付近からKz−4方に可能な限り掘り込んだ.