3−3−4 地形状況

五十公野丘陵には断層変位に起因する可能性のある以下のような地形がみられる.

@五十公野丘陵東縁に沿って北北東−南南西方向に延びる直線的な崖地形が分布している.

Aこの崖地形の崖頂部を連ねた尾根は,五十公野丘陵の分水界を形成し,分水界は極端に東に偏って分布する.

B五十公野丘陵の主な谷は,この分水界から西に流下し,一部の谷に風隙が認められる.

C分水界の西側の斜面の傾斜が東側のそれに比較して緩く,断面形状が非対称になっている.

D丘陵東南部に沖積扇状地が分布し,その末端が,ややふくらんでおり撓曲崖的にみえる.さらに南方(丘陵南東縁)には最大比高2.5m程度の低崖が連続する.