(2)ボーリングコアにみられる地質

KZ−1孔〜KZ−14孔を掘削し,コア観察と写真撮影を実施した.以下に各孔の地質状況を示す.また,コア写真と柱状図(S=1:20)を巻末に添付する.

[KZ−1孔:深度15m]

深度0.0〜1.5mは盛土.深度1.5m以深は,花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が頻繁に狭在する.深度約12mには層厚4pの火山灰層(AT火山灰)が狭在する.

[KZ−2孔:深度15m]

深度0.0〜0.2mは耕作土.深度0.2〜7.2mは花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が挟在する.深度7.2m以深は細粒砂の薄層を挟在するシルト岩が分布する.このシルト岩は層相から鍬江層とみられる.

[KZ−3孔:深度15m]

深度0.0〜0.5mは耕作土.深度0.5〜1.3mは花崗岩類起源の中粒〜粗粒砂を主体とする.深度1.3〜4.3mはシルト.深度4.3〜10.8mは花崗岩類の礫を主体とした礫層からなる.深度10.8m以深は細粒砂の薄層を挟むシルト岩が分布する.このシルト岩は層相から鍬江層とみられる.

[KZ−4孔:深度15m]

深度0.0〜0.4mは耕作土.深度0.4m以深は花崗岩類起源の中粒〜粗粒砂を主体とし,腐植質シルト層が頻繁に挟在する.深度約10.5mには層厚10pの火山灰層(AT火山灰)が狭在する.

[KZ−5孔:深度15m]

深度0.0〜0.2mは耕作土.深度0.2〜1.3mは花崗岩類起源の中粒〜粗粒砂を主体とする.深度1.3〜4.5mは花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が挟在する.深度4.5〜6.6mは花崗岩類の礫を主体とした礫層からなる.深度6.6m以深は細粒砂の薄層を挟むシルト層が分布する.このシルト層は層相から鍬江層とみられる.

[KZ−6孔:深度15m]

深度0.0〜0.2mは耕作土.深度0.2m以深は,花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が頻繁に狭在する.深度約10.5mには火山灰層(AT火山灰)がレンズ状に狭在する.

[KZ−7孔:深度15m]

深度0.0〜0.5mは耕作土.深度0.5m以深は,花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が頻繁に狭在する.

[KZ−8孔:深度15m]

深度0.0〜0.4mは耕作土.深度0.4m以深は,花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が頻繁に狭在する.

[KZ−9孔:深度15m]

深度0.0〜0.2mは耕作土.深度0.2〜4.8mは花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が挟在する.深度4.8〜5.3mは花崗岩類の礫を主体とした礫層からなる.深度5.3〜12.0mは細粒砂の薄層が挟在するシルト岩が分布する.このシルト岩は半固結で層相から鍬江層とみられる.深度12.0m以深は花崗岩類の礫を主体とした礫層からなり,所々腐植質シルト層が挟在する.

[KZ−10孔:深度10m]

深度0.0〜0.2mは耕作土.深度0.2m以深は,花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層を頻繁に狭在する.

[KZ−11孔:深度10m]

深度0.0〜0.4mは耕作土.深度0.4m以深は,花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が頻繁に狭在する.

[KZ−12孔:深度15m]

深度0.0〜0.2mは耕作土.深度0.2m以深は,花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が頻繁に狭在する.

[KZ−13孔:深度10m]

深度0.0〜0.3mは耕作土.深度0.3m以深は,花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が頻繁に狭在する.

[KZ−14孔:深度11m]

深度0.0〜0.3mは耕作土.深度0.3〜5.4mは花崗岩類起源の中粒砂〜礫層を主体とし,腐植質シルト層が挟在する.深度5.4〜5.8mは花崗岩類の礫を主体とした礫層からなる.深度5.8〜8.9mは細粒砂の薄層を挟むシルト層が分布する.このシルト層は層相から鍬江層とみられる.深度8.9m以深は花崗岩類の礫を主体とした礫層からなり,所々腐植質シルト層が挟在する.