実施した調査内容の概略を以下に示す．

�@地表踏査（概査）

地表踏査（概査）は，地形面調査，地質概査及びリニアメント近傍詳細調査に分けて実施した．

Ａ．地形面調査

地形面調査は，空中写真及び地形図判読により抽出した変位基準面となる地形面について，縮尺１：１０，０００〜１：５，０００の地形図を用いて地形面の有無，堆積物の確認，地形面の連続性，変形等について現地調査を実施した．

調査結果をもとに地形面調査結果図（縮尺１／２５，０００）を付図１（付図１−１、付図１−２、付図１−３、付図１−４）に示す．

Ｂ．地質概査

地質概査は，縮尺１：１０，０００の地形図を用いて，地層分布，地質構造，断層の有無，リニアメントとの関係等を明らかにするために実施した．また，断層露頭等の重要露頭については，写真撮影あるいはスケッチを行った．

調査結果をもとに作成した地質平面図（縮尺１／２５，０００）及び地質断面図（縮尺１／１０，０００）を付図２（付図２−１、付図２−２、付図２−３、付図２−４）、付図３（付図３−１、付図３−２、付図３−３、付図３−４）に示す．

Ｃ．リニアメント近傍詳細調査

リニアメント近傍詳細調査は，判読したリニアメント周辺について，縮尺１：５，０００の地形図を用いて変位地形，露頭の分布状況等について詳細に調査を実施し，縮尺１：１０，０００のストリップマップを作成した．作成したストリップマップを，巻末資料のリニアメント沿いのストリップマップ集に示す．

�A地表踏査（精査）

地表踏査（概査）により選定した詳細調査候補地点について，縮尺１：５，０００の地形図を用いて地質精査を行い，縮尺１：５，０００のルートマップを作成するとともに，詳細調査計画の検討を行った．