(2)反射(時間)断面図

図2−2−25図2−2−26に反射(時間)断面図を示す。

反射(時間)断面図の横軸は水平距離(CDP距離)、縦軸は時間であり、反射波の往復時間を秒で示している。

全体的に反射波は数多く存在するが主要な反射面は反射面@〜反射面Cに分類される。

反射面@  CDP距離 0〜 750m付近  0.02 〜0.04 秒付近

      CDP距離1080〜1890m付近  0.03 〜0.05 秒付近

反射面A  CDP距離 0〜 775m付近  0.08 〜0.15 秒付近

      CDP距離1340〜2140m付近  0.05 〜0.06 秒付近

反射面B  CDP距離 0〜 830m付近  0.025〜0.35 秒付近

      CDP距離1260〜1640m付近  0.07 〜0.125秒付近

反射面C  CDP距離 0〜1220m付近  0.22 〜0.45 秒付近

      CDP距離1140〜2430m付近  0.035〜0.35 秒付近

反射面@は0.02〜0.05秒付近にほぼフラットに分布するが、やや東上がりの傾向を示す。CDP距離750〜1200m付近は欠如する。

反射面AのCDP距離0〜775m付近は0.08〜0.15秒付近に分布し、ほぼ5〜10゜の角度で東上がりの傾向を示す。CDP距離1340〜2140m付近については0.05〜0.06秒付近に分布し、ほぼフラットであるが反射面@と同様にやや東上がりの傾向を示す。CDP距離775〜1340m付近は欠如する。

反射面BはCDP距離0〜830m付近は0.025〜0.35秒付近に分布し、東上がりの反射面である。その角度は20〜25゜で反射面@、反射面Aと比べると急傾斜である。CDP距離1260〜1640m付近については0.07〜0.125秒付近に分布し、CDP距離0〜830m付近と同様に東上がりで、反射面@、反射面Aと比べると急傾斜である。しかし、その角度は10〜12゜でCDP距離0〜830m付近に比べると約半分の傾斜角となっている。

反射面Cは全域に亘り東上がりの反射面であり、測線終点(CDP距離2430m付近)の出湯温泉では0.035秒程度まで上昇する。傾斜はCDP距離0〜1190m付近では10〜15゜、CDP距離11100〜2430m付近については1110〜1650m間で20゜前後、1650〜2430m間ではやや緩くなって10〜15゜となっている。