(2)イオウ分析および電気伝導度測定の結果

熱田層においては、イオウ分析および電気伝導度測定の結果から、少なくともB−1およびB−2において上部が淡水成、下部が海成であり、B−3は上部のごく一部が淡水成でほとんどが海成であることが判った。熱田層は上部・下部に分けられ、その形成環境は上部が淡水成であり下部が海成であることが知られている。従って、この境界を持って熱田層の上部層と下部層の境界と判断することができる。一方、熱田層上部層には海成層と淡水成層が繰り返すとの見解もあり、そのような部分に相当する可能性も考慮する必要がある。この点については、U章2−2で検討する。