1−3−4 浅層反射法探査結果の概要(平成8年度)

断層の存在と通過位置を確認する目的で、港区潮見町(9号地)の南北方向の道路上2kmにおいて、浅層反射法探査を実施した(測線位置は図1−2−1を参照)。

浅層反射法探査の結果によれば、東海層群(P1〜P4)の明瞭な反射面が認められ、測線北側(追加距離0〜800m)と南側(追加距離1300〜2000m)は、反射面がほぼ水平に分布して乱れがなく、断層は存在しないことが確認できた。測線中央(追加距離840〜1250m)に、F1〜F4の4条の断層が認められ、第三紀中新世の中新統(M)〜鮮新世の東海層群を切っている断層群の存在が確認された。断層の傾斜はほぼ70〜80度で、その形態は階段状北落ちの正断層と考えられる。

浅層反射法探査による地質構造解釈図を図1−3−5−1、図1−3−5−2−1、図1−3−5−2−2に示す。

図1−3−5−1

浅層反射法探査 深部 地質構造解釈図

(平成8年度 名古屋市港区潮見町)

図1−3−5−2−1、図1−3−5−2−2

浅層反射法探査 浅部 地質構造解釈図

(平成8年度 名古屋市港区潮見町)