本調査は、阪神・淡路大震災を教訓として着手したものであり、活断層の存在確認や活動性の把握などを目的としており、本市の場合、従来その存在が推定されながら詳細が明らかでなかった「天白河口断層」を対象としています。本年度は、昨年度の存在確認に引き続き「天白河口断層」の分布範囲と地下構造の把握を試みました。

具体的な調査項目は、�@地下の地層の連続性や地質構造の把握、断層の通過位置を把握するための浅層反射法探査、�A浅層反射法探査で得られた地質解釈図から地層年代を確認決定するボーリング調査の２項目です。

なお、本調査は、昨年度に引き続き名古屋市断層調査委員会（青木治三委員長）の委員・調査員各位の熱心なご指導と、関係機関・事業所の方々の献身的なご協力をいただきながら進めてまいりました。ここに関係者の皆様に感謝の意を表する次第です。

平成１０年３月

名古屋市消防局