3−1−2 重力探査の結果

重力探査の結果によれば、重力異常から推定される基盤構造は、知多半島での基盤勾配1.5度に比べ、名古屋港の水路部では基盤勾配が12度と急勾配を示し、断層の存在が推定された。重力異常とTalwaniの方法で求めた地下構造より、天白河口断層、あるいは類似の北落ち縦ずれ断層の存在する可能性が大きいことが推定された。

 この地域の重力異常の解析には3次元解析手法を導入しなければならない。重力測定の高密度化と解析ソフトの開発を含め、より詳細な解析は今後の課題として残されている。