(2)高岩山断層

高岩山断層は、古期雲仙火山前期及び新期雲仙火山野岳期の火山体や俵石岩屑なだれ堆積面及び低位扇状地T面を北落ちに変位させる断層である。

高岩山溶岩(432ka)を基準面としたときの上下方向の変位量は49mと80mであり、平均変位速度はそれぞれ0.11m/千年、0.19m/千年である。また、俵石岩屑なだれ堆積面(60ka)と低位扇状地T面(90ka)を基準面としたときの上下方向の変位量はそれぞれ36mと20mで、平均変位速度はそれぞれ0.60m/千年、0.22m/千年である。以上より、高岩山断層の活動度はB級である。

断層露頭は確認されておらず、断層の活動時期に関する情報は得られていない。