(1)岩相観察結果

(a)TAT04−14:F−6断層沈降側

・コア上部0−6mは、青灰色の砂質泥からなり、生痕が認められる。破片状となった二枚貝やウニを含む。

・6.1m付近に合弁の二枚貝を含む。

・中部6−12.5mは青灰色を呈する砂質泥からなる。上部と比較しやや細粒である。8.0m付近にウニ個体を含む。

・9.4m付近には上部が灰褐色を呈す細粒砂層(火山灰層)を挟在する。音波探査記録中の6a(図5−4)はこの火山灰層に相当すると考えられる。

・コア下部の12.5m以深は急激に褐色を帯びた青灰色の砂へと漸移し、13m以深ではさらに祖粒となる。音波探査記録中の6b(図5−4)はこの粗粒部分に相当すると考えられる。

(b)TAT04−03:F−6断層隆起側

・コア上部0−6.5mは、青灰色の砂質泥からなり、生痕が認められる。破片状となった二枚貝やウニを多く含む。

・5.1m付近にウニ個体を含む。

・中部6.5−10.5mは上部と比較しやや細粒の青灰色泥からなる。

・7.5m付近には細粒砂層(火山灰層)を挟在する。音波探査記録中の6a(図5−4)はこの火山灰層に相当すると考えられる。

・コア下部の10.5m以深では急激に粗粒となり、青灰色の砂へと漸移し、11m以深ではさらに祖粒となる。音波探査記録中の6b(図5−4)はこの粗粒部分に相当すると考えられる。

(c)TAT03−07:F−7断層沈降側

・コア上部0−9mは、青灰色の砂質泥からなり、生痕が認められる。破片状となった二枚貝やウニを含む。

・4.9m、7.5m付近にはウニ個体を含む。

・下部9m以深は青灰色泥からなり、稀に砂の薄層を挟む。

・11.1m付近に上部が灰褐色を呈す級化構造のみられる細粒砂層(火山灰層)を挟在する。音波探査記録中の7a(図5−4)はこの火山灰層に相当すると考えられる。

(d)TAT04−05:F−7断層隆起側

・コア上部0−7mは、青灰色の砂質泥からなり、生痕が認められる。破片状となった二枚貝やウニを含む。

・7.4m付近にウニ個体を含む。

・下部7−12mは上部と比較し細粒の青灰色泥からなる。

・9.9m付近に上部が灰褐色を呈す級化構造の明瞭な細粒砂層(火山灰層)を挟在する。音波探査記録中の7a(図5−4)はこの火山灰層に相当すると考えられる。