5−1−1 島原沖

島原沖については、松岡・岡村(2000)により完新統に変位があると考えられる断層の分布が確認されていたが、側線間隔が1.5kmと広く、各測線で確認された断層の連続性についての検討が困難であった。また島原半島に近い部分については、海底表層が眉山崩壊堆積遺物等に覆われ、探査記録が不明瞭な部分が多かった。

今年度の島原市内における反射法地震探査結果により、雲仙地溝北縁断層が、島原市内に伏在していることが確認され、雲仙活断層群の北縁断層が島原市まで延びていることが確実となったことから、海域へ延長しているかどうかを確認するため、音波探査を行った。