3−2−3 既往ボーリングデータによる雲仙火山基盤深度

太田(1973、1987)は既往のボーリングデータから、島原半島東部海岸付近における雲仙火山基底面深度を検討している(図3−6)。

太田によれば、島原半島東部海岸付近における雲仙火山基底面の深度は、有明町では数十m程度であるが、島原城付近から百数十mとなり、湊広馬場以南では300m以上に落ち込む。さらに南へ行くと布津断層以南で数十mとなっている。このことから、太田は雲仙地溝の北限は湊広馬場付近であるとし、雲仙地溝北限をなす千々石断層の東端は湊広馬場付近に延びている可能性を指摘した。