しかし、ここで現在までに明らかとなった個々の断層の特徴から、雲仙活断層群をとりまとめることは、今後の調査に向けての目標の設定においても有意義と考えられる。

上述した雲仙活断層群の陸域及び海域の断層の地理的分布および断層のセンス等の特徴から、雲仙活断層群は北縁断層帯及び南縁断層帯の２つに区分される（表６−１、図６−１）。橘湾西部（茂木沖）に分布する断層群は地理的位置および断層のセンスから雲仙活断層群とは別の断層群と考えられる。

以下に北縁断層帯、南縁断層帯について、現在までの調査結果を地域毎に示す。