(2)雲仙地溝中央西部

(1)小浜断層

小浜断層リニアメントは東西から南西−北東走向で、古期雲仙火山後期の溶岩を北落ちに変位させている。

断層位置に沖積層が分布せず、活動性評価の適地がない。

(2)鴛鴦ノ池断層

鴛鴦ノ池断層リニアメントは古期雲仙火山後期の溶岩からなる山体の北麓に沿う断層で、走向は変化するが概ね東西を示す。

リニアメント山麓の道路沿いを通るため、活動性評価の調査敵地がない。リニアメントに平行する矢岳北麓の地形形変換線で実施したトレンチ調査の結果では断層を確認できなかった。

トレンチ調査の結果、矢岳の山体崩壊は2.0ka以降600年前の間と推定されるが断層運動との関係は不明である。