(1)層相観察結果

@ TAT03−01(F−4断層:沈降側)

深度0−6mは青灰色の砂質泥からなり、二枚貝やウニを多く含む。二枚貝は合弁のものも見られるが、数mm程度の破片状となったものが多い。また長さ2cm程度の生痕も認められる。深度6−9mは青灰色を呈する塊状の砂質泥からなる。上位層と比較して貝殻片は少ない。稀に薄い砂層を挟む。9m以深では深くなるにしたがい褐色を帯びた青灰色の砂質泥へと漸移する。最下部付近には径数cmの砂がパッチ状に分布し、ウニや貝殻片も見られる。

A TAT03−04(F−4断層:隆起側)

深度0−5mは青灰色の砂質泥からなり、二枚貝やウニの破片を多く含む。深度5−10mは青灰色の塊状の泥からなり、上位層と比較して貝殻片が少ない。稀に砂の薄層を挟む。深度10m以深では深くなるにしたがい褐色を帯びた青灰色の砂質泥へと漸移する。径数cmの砂がパッチ状に分布し、貝やウニの破片が多数認められる。

B TAT03−11(F−5断層:沈降側)

深度0−5mは青灰色の淘汰不良の砂質泥からなり、二枚貝やウニの破片を多く含む。二枚貝には合弁のものも見られる。また、稀に細粒砂の薄層を挟む。深度5−9mは上位層と比較して貝殻片のやや少ない青灰色泥からなり、稀に砂の薄層を挟む。深度9−15mも同様に貝殻片のやや少ない青灰色泥からなるが、深度10m付近に級化構造を示す葉理の明瞭な層厚23cmの細粒砂を挟在する。15m以深では深くなるにしたがい褐色を帯びた青灰色の砂質泥へと漸移する。深度14m以深のコア最下部では砂がパッチ状に分布する。

C TAT03−13(F−5断層:隆起側)

深度0−4mは青灰色の淘汰不良の砂質泥からなり、二枚貝やウニの破片を多く含む。深度4−14mは上位層と比較して貝殻片のやや少ない塊状の青灰色泥からなる。深度10m付近では級化構造を示し葉裏の明瞭な層厚19cmの細粒砂を挟在する。深度15m以深では深くなるにしたがい褐色を帯びた青灰色の砂質泥へと漸移する。深度14m以深のコア最下部では砂がパッチ状に分布する。