4−7−4 今後の課題

地形・地質調査の結果から、地質断層としての金浜断層の存在は確認されたが、金浜川上流部では空中写真判読によるリニアメントと金浜断層は一致しない。また、金浜沖で確認された海域の最近の断層活動も陸域では確認できていない。今後はこれらの問題点に関して検討する必要がある。

また、金浜川周辺は、南側に口之津層群を覆って古期雲仙前期の噴出物が分布し、北側には古期雲仙火山後期の噴出物が分布しており、金浜断層が大きな地質境界となっていることも事実である。今後は、下位の口之津層群も含めて周辺の地質分布を再検討していく必要がある。また、殆ど情報が得られていない諏訪池断層に関しても同様の検討を行う必要がある。